相模湖系統の水をさかのぼる旅 忘れ去られようとする三井用水取入口

 4年生を担任するたびにこの水道ツアーにでかけます。今までの水道ツアーはこちら。
 現在の西谷浄水場は、道志川水系の水を取水していないようです。鮑子取水堰から取り入れた水は、川井浄水場を通って横浜市に届いているらしいですが、西谷浄水場までは来ないようになってしまったらしく、西区の子どもたちは道志の水は飲めていないようです。かわいそうに。
 そこで、いままで取材の中心は道志川水系でしたが、今年は相模湖水系を調べて見ることにしました。まずは相模湖です。
 相模湖の水をペットボトルに汲み取って見てみました。これは子どもたちには立派な資料になります。西谷浄水場の着水井に届く水(相模湖水系)をペットボトルに入れてもらうと、天候や季節にもよるのですが、あまりきれいではありません。(道志川水系はとてもきれいです)けれども、相模湖の水を汲み取ると、かなり綺麗でした。よどみや濁りなどはまったく肉眼では分かりません。湖面は少し緑なので汚いのかなあと思いましたが、春ですし、山肌の緑がうつっていたのかもしれません。
 横浜の税金で相模湖水系の森林を守る活動もしているようです。来週の取材第2弾で、道志川の水源涵養林に再度取材に行くのでそのときに。

 相模湖の下流側にかかるダムが相模ダムです。今工事をしていて、ダムの上に入ることはできませんでした。
 相模発電所が併設されています。ダムの水の力で発電をしているのですね。宮ヶ瀬ダムに行くと、もっと大きなダムや発電施設が見られるのですが、おそらく、道志川水系も相模湖水系も、川の流れを見ると、宮ヶ瀬ダムは直接は関係してこないのではないかと思います。また、この相模ダムは規模も大きすぎず、取材もらくなので、相模ダムは訪れてみてよかったです。
 
 次は沼本ダムです。相模湖から少し下流に行ったところにあります。このダムは、水位が上がると水没してしまうというダムの意味を果たしていないダムです。よく見ると、この日も水没しているかな?今は、関係者以外近づくことはできません。このビューポイントも、かなりマニアックな場所にあります。
 沼本ダムには、相模湖水系の水を取り入れる取水堰があります。
 この取水堰から、はるばる35㎞、自然流下方式で13時間以上かけて西谷浄水場へたどり着きます。1日に356000㎥の水を取水しているようです。
 とても静かなダムです。人はだれもいません。このビューポイントに来るのにも一苦労ですから、不審者と思われたと思います。
 そして、一気に排水管を下って、いくつかの分水池を経由します。ここで、東京に水を分けたり、川崎の方に分けたりしているようです。相模湖の水は、横浜に住む人だけが飲水に使用しているのではなく、川崎を含めた神奈川県一体、東京都にも配水されています。
 最後に、相模原沈殿池へ。

 ここの水は、残念ながら遠目から見ても、それほど綺麗でないことが分かりました。西谷浄水場の着水井に届く水の汚れは、おそらく、この相模原沈殿池から来ていると思います。
 ここは、ちょっとしたダムです。1番目の写真が、ダムの上、2番めはダム湖の湖面、3番目の写真は下流の方になります。下流の方には小さく栓が見えます。水鳥がたくさんくるようで、近くの県立相模原公園も含めて、ジョギングにはもってこいのポイントだと思いました。
 そして、ここから川井浄水場を経由するのかは分かりませんが、西谷浄水場へ運ばれていきます。水の旅でした。
 沼本ダムのビューポイントを探している時に、偶然にも(意図的にも)三井用水取入口を発見しました。狭い道を勇気を持って進み、さらに廃道を20分ぐらい歩いて突き進むと、隠されているようにありました。
 三井の取水口は、日本で初めての近代水道が作られた時の、初めての取水口です。ですから、水道の歴史的建造物です。けれども、手入れは全くされておらず、廃墟に一歩一歩近づいています。
 このような道をかいくぐっていきます。
記念碑?もこのありさま。
光の加減で幻想的な写真になりました。とにかく、だんだんと廃墟に近づいています。もったいないです。日本の水道を支えてきた施設がこのようにほおって置かれてしまっているのが残念です。
 相模湖の水位が下がっていると、この場所から沼本ダムまで、歩いて行けるそうです。この日は、水位は高いのだと思います。表示板ぎりぎりまで水が来ていましたから。林の合間に、沼本ダムが少しだけ見えました。

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