INPAで会った菊池夢美さんがマナティにハマったきっかけと「無知は罪なり」

マナティって?

マナティは、アマゾンの濁った水の中で、ほとんど水面に顔を出さずにひっそりとのんびり暮らしている生き物だが、皮がとても丈夫なために工業製品に使われたり、ベルトコンベアの革に使われたりしてしまって、個体数が激減している。菊池さんは、ブラジルにあるINPA(国立アマゾン研究所)という組織で、狩猟されて一人ぼっちになってしまったマナティの子どもを保護し、成長させてからアマゾン川に返すという活動を行っている。

菊池夢美さんって?

菊池夢美さんは、ブラジルと日本を行き来して、まだよく知られていないマナティの生態と保護に尽力している人である。
菊池さんがマナティに興味をもったきっかけは、美ら海水族館のマナティだった。イルカ以上に愛らしい姿に惹きつけられた。その後、大学でマナティについて調べてみようと思ったが、誰も調べている人がいない。マナティについても何も分かっていない。マナティの生きていける環境が少なくなっていく中で、マナティについて研究していけるのは私だと感じたそうだ。
だれにでもある水族館での生き物との出会いが、自分の進むべき道になるということは、僕はイメージしていなかった。菊池さんのマナティへ夢中になるきっかけが、水族館で見たことというありふれた体験からだったので、本当に驚いた。こういうすばらしいことをやっている方は、何か凡人には体験できない何かをきっかけとして持っているのかと思っていた。多分、僕も美ら海水族館に行ったことがあるので、マナティを見ているはず。そこで、少しでも行動を起こしてみようと動き出し、感情が高まっていくと、菊池さんのように世界で活躍する研究者になるのだと思うと、子どもたちの小さな経験が本当に大切なことなんだと改めて実感する。
学校の子どもたちだって、水族館や動物園に行ったり、虫を飼ったり、野菜を育てたりしている。その子たちが、大きくなって、自然を守るために奮闘する研究者になるのだと思うと、本当に嬉しくなった。

stokpic / Pixabay

アマゾンの熱帯雨林とつながる私たちの生活

マナティだけでなく、アマゾンの自然環境が悪化している一つの原因として考えられることは、大規模伐採である。例えば大豆。肉や卵の消費量が世界的に増大している。そのため、家畜の生産を効率的に増やせる飼料の研究が盛んになった。そこで、世界的に受容が増えたのが大豆だ。
世界の食肉を支えるための大豆の生産が求められるようになり、手付かずの広大な土地をもつアマゾンが、次第に切り開かれるようになっていった。1万8000平方kmの自然が消失しているらしい。広すぎてよく分からない。

pnmralex / Pixabay

何を買うかによって、未来は変わる

前回、日系移民がアマゾンを切り開いて、野菜や胡椒などの作物のために開墾していったことを書いたが、現代になってくると、重機を使って楽々と効率的にアマゾンの自然を切り倒していく。おそらくそれは、莫大な資本をもつ会社なのかもしれないし、裏で日本や世界的な企業が操っているのかもしれない。そして、企業がどうして無謀なアマゾンの開墾を行うのかというと、僕を含めて消費者が、その物を買うからである。
「何の商品を買うのか」という行動は、選挙のようなもので、これからの地球や自然の運命を選択しているということに近い。アマゾンの自然を破壊して作られた物を買うということは、つまり、そのような環境破壊に繋がる商業主義的な行動を支援するという意味になる。無知は罪なりという言葉があるが、自分もアマゾン破壊に一役かっていると思うと背筋が凍る思いだ。

8月14日に菊池さんは日本で子どものための講演を行うということで、ぜひ家族で行ってみたい。
http://www.jica.go.jp/hiroba/information/event/2016/160814_01.html

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