子どもを知る Differentiated instructional strategies chp.3

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Differentiated instructional strategies chp.3

Knowing the Learner 子どもを知る

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Many teachers have spent summers writing and designing curricula that focus on standards and are intended to engage learners.

 
 夏休みにカリキュラムを磨くというのはいいですね。カリキュラムと言っても、日本のものと違って複線型でしょうから、先生の経験も必要となると思います。大体の日本の学校の夏休みは、事務仕事と研究授業の指導案作りがメインでしょうから、そこをなんとかしたいですね。


Students have “designers brains”.That is to say, their brains differ as much as their fingerprints and faces do.

 
 子どもたちは「デザイナーズブレイン」を持っていて、指紋と同じように脳も違うということを日本の先生も分かっているのに、それをケアしないで、教科書の教え方、自分の教え方を突き通そうとするのは、やっぱり権威主義なのだと思います。教育委員会や指導要領の権威に従っていることが、ちゃんと仕事をすることだと思っている。権威に認められた範疇で、子どもたちの多様性に対応しようとします。でも、それは難しいです。特別支援の考え方を一般級にも浸透させて、目標・内容・評価なども、子どもたちの多様性に応じてバリエーションを持たせていくことが、この本にかかれていることです。
 

LEARNING PROFILES

 ここでSweet Spotという考え方を示しています。
  • Positive Feeling 感情面(安心できているか・ユーモアがあるかなど)
  • Interest 興味
  • Attention (新しいものが好きか、パターンが好きかなど)
  • Prior Successes (しなやかマインドセットか、前の成功体験など)
 この4つの情報をうまく使って、子どもたちのSweet Spotをねらおうというものです。教師の一球で全員のスイートスポットに当てられるのであれば、教師の仕事はYouTubeに取って代わられることでしょう。
 
 Sweet Spotを特定するためのアプローチ
  • Formally 学力状況調査や支援計画など
  • Informally 観察記録、その子のエピソード
  • Trial and Error やってみて見てみよう
  • Metacognitive メタ認知的なアプローチ(振り返りやアクティビティなど)を使って
 メタ認知は主体的な(自己選択的な、オーナーシップをもつ)学習が行われていることが前提になると思っていまので、日本の教室のような学習スタイルでは、Sweet Spotを探すのは難しいかもしれません。
 WWやRWはシンプルなので、アンケートやインタビューで聞きたいことも自然とフォーカスされていきますね。単元学習のように、いろいろな学習を代わる代わるやっていると、診断的評価で得た情報も、次の単元ではあまり意味をなさないということになり、積み重ねられません。短い単元学習を刻み過ぎなんですよね。

LEARNING PREFERENCES

 

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As more information about each student’s learning preferences, modalities, thinking styles, and multiple intelligences is gathered, it allows teachers to use the knowledge of student strengths as an entry point for instruction and to capture attention.

 ぜひやりたいですね。特別支援級なんて、毎日これの連続ですからね。
 

It is also important for students to increase their knowledge of themselves and for teachers to help students develop metacognitive skills for self-assessment and learning for life.

 自分自身について気付きを深めるためには、自分自身で行動しなければなりません。子どもたち自身に行動を起こさせて、メタ認知を育てたいです。教師の言われるとおりに動いて、メタ認知を育てようなんて、無理です。教師の望む子どもになれたかどうかの指標にしかなりません。
 

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How do you like to learn?というアンケートの例を載せてくれています。
  • 静かが好き?音楽がかかっているのが好き?
  • どこでやるのが好き? 教室?家の机?床?テーブル?コンピューター?
  • 課題ができないのは? 忘れるから?飽きるから?気が散るから?助けが必要だから?
  • どこに座るのが好き? 
  • どうやって作業するのが好き? 一人で?ペアで?小グループで?
  • 注意が必要なのは? 午後?夕方?午前?
  • クラスを楽しめてる?
  • あなたの学習の仕方を教えて!
  • 2週間あったら、どんな学習がしたい?
  • 新しいことを学ぶ時、どうしたい? 説明して欲しい、読みたい、やって見せて欲しい、まずは挑戦する
 

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 学校では、プロフィールカードを書かせることが多いと思いますが、趣味とか誕生日とか、子供同士の自己紹介の延長にすぎません。学習を強化するための学校であるならば、その子の特性を生かして学習環境を作っていきたいですね。
 

THINKING PREFERENCES

 いろいろな学習者の特性をさまざまな類型を示して、いろいろな学習者がいるんだよと説明している部分です。
 例えば、具体的、抽象的、ランダム思考、シークエンス思考、分析、創造など
 

USING LEARNING AND THINKING PREFERENCES IN THE CLASSROOM

 学習者をおおまかに4つのアイテムに分類して類型しています。
  • ビーチボール型
 情報ソースが多様。環境に適応する。いろいろな操作。活動を選ぶ。自発的。活動を広げる。自由。
  • クリップボード型
 情報を組織・構成する。構造化する。視覚的な方法。明確にして閉じる。直線的な学習。明確な手順。ルーティンを作る。はっきりとした展望。
  • 顕微鏡型

 調査的な学習。クリティカル。確かな情報。分析。深い探究。ディスカッション。ディティールにこだわる。オーナーシップ。

  • 子犬型
 リラックした雰囲気。場を温める。仲間をサポート。安心な空気。仲間を尊敬する。共感的な聞き手。刺激をくれる仲間。
 

 名付け方がおもしろいです。これで、いろいろな子どもの見方の先行研究を大雑把にまとめてくれています。僕はBeach BallかMicroscopeかな。


Making students aware of these styles, perhaps by asking them about the attributes of beach balls, clipboards, microscopes, and puppies, and having them brainstorm those characteristics will help students understand the differences between styles in classroom.

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 このシンプルなカテゴリ分けのおかげで、子供たち自身も自分の学習を見つめることができます。これは効果的にメタ認知を育むでしょう。これをわかりやすく日本語にして、子どもたちに試してみたいです。教師もよい情報が集められると思います。

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Teachers may wont to take time to examine what each of the four types could appreciate in the classroom.

 どのタイプの子どもがどれぐらいいて、どのタイプは学習しづらい学習環境になっているのか、どのタイプはいきいきと学べているのかどうか、教師の授業を見る視点にもなります。

MULTIPLE INTELLIGENCES

So in classroom, teachers should use a variety of teaching and learning strategies, as “bait” that will appeal to the learners, not just to the teacher.

これは日本の教師のために書かれているのではないでしょうか。一つのエサで釣り上げられなかったら、それは魚のせいだと。

 Multiplu Intelligencesと比べると、日本の子どもの見方は一元的とは言わないまでも、かなり限定的ですね。国語ができるか(読む・書く・話す)、算数ができるか(計算・図形)、体育ができるか、図工ができるか、ぐらいのものでしょうか。教科の成績が子どもを理解する尺度になってしまっていて、認知面の子ども理解には不足が生じます。だから、勉強ができない子と勉強ができる子という、結局一元論的な子ども理解になってしまい、子どもを多様な見方で捉えるチャンスを失ってしまっているのかもしれません。

勉強ができる・できないが固定化してしまい、子ども社会の中でそれがミックスされない。学習活動がverbalでlogisticだから、BodilyやIntrapersonalやNaturalistは、教室文化では生きてこないでしょう。彼らが活躍できる場を設定するだけでも、この固定的なヒエラルキーに新鮮な空気を入れることができると思います。

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These metacognitive strategies are essential to foster a growth mindset and help students take ownership of their own learning.

このマインドセットやオーナーシップを育てるというのも、日本には薄い。知識・スキルの習得だったり、なんとなく「きちんとした態度」的な要素が入ってきます。

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Because teachers are also unique individuals who tend to have styles of teaching that fit their personal profiles, it is often a stretch to include instructional and assessment tools and strategies that are not in their personal comfort zones.

 先生自身のメタ認知も非常に大切ですね。教師自身が有効なリフレクションを行っているでしょうか。メンターからフィードバックを受ける機会がほぼないですからね。自分自身のポッセを作り上げるのが、本当に大切になってきます。

 

GENDER DIFFERENCES

 男女の発達の差や認知特性の差などについて説明されています。
 

CULTURAL DIFFERENCES

 同じく、文化的な差。日本でもこれは大きくなってきていますね。
 

POP CULTURAL DIFFERENCES

 ビデオゲームなどの新しいカルチャーとの関わり方についても、差があるという話。

Students may help build their own profiles and reflect daily or several times a week using journals and exit passes to suggest what they enjoyed, found lacking (boring), or would rather have done.

子どもとの接点づくりとして、出口チケットやジャーナルのシステムを使って、フォローしていくことは本当に大切です。僕もマインクラフトとか知らなかったですから。 そんなもんが流行っているのかとびっくりしました。

 

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