オランダ・フィンランド・アメリカに学ぶ教育の未来 オランダ編

【2018年2月2日開催】オランダ・フィンランド・アメリカに学ぶ教育の未来 |

アメリカ・フィンランド・オランダに学ぶ未来の教育

プレゼンターはこの方でした

原田友美さん

大学で心理学と美術を学んだ後、2017年3月まで東京都公立小学校で図工専科として勤務。自立と共生を学ぶイエナプランスクールのコンセプトに魅かれイエナプラン を学び始める。現在は佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団に所属し、日本初のイエナプランスクール設立に携わっている。2017年、オランダで開催された日蘭イエナプラン教育専門家研修に参加し、オランダ・イエナプラン教育専門教諭資格取得。

甲斐崎博史さん

1999年、プロジェクト・アドベンチャー(PA)に出合ったとき、価値観、世界観、教育観がひっくり返る体験をし、それ以降、PAとそのベースとなる体験学習法を核とし、子どもたち自身が学び進めていくワークショップや探求型学習、協同学習を公立小学校で実践し続けてきた。2017年、オランダで開催された日蘭イエナプラン教育専門家研修に参加し、9月~12月の3か月をオランダで過ごす。

甲斐崎さんとは、「読書家の時間」の執筆の際に、大変お世話になりました。僕にPAのおもしろさ教えてくださったのも甲斐崎さんです。教室も見せてもらったことがあります。甲斐崎さんの読書家の時間と、僕の読書家の時間が、ほとんど雰囲気が同じで、すごく安心した覚えがあります。甲斐崎さんが子どもたちにPAをやっている授業も見せてもらえて、教師のあり方を学びました。 もぐらのさんぽ

オランダの先生は、Beriefをもっている

自分はどういうものを大切にして授業をしているのか、全体のカリキュラムにどのような信条を織り込んで作っているのか、そういうものを大切にして授業をしているように思えました。テクニックやペーパーなんてその副産物でしかなくて、オランダの先生一人ひとりが、自分の授業のあり方のマインドセットを心底に据えている。

日本の先生は、どうしてもそこまで深く掘り下げられる機会が少ないので、テクニック集やプリント集などに引きずられてしまうところがあるように思います。教科書に振り回されているのが、日本の先生像。

おそらく、日本の先生のほうがテクニック的には、上手なのだと思います。発問の仕方、板書の仕方、指示の出し方、おそらく、どれをとっても世界的に優れたレベルだと思います。それは、研究授業が支えてきたものであると思います。

けれど、オランダの先生のように、自分が大切にしているものがない。それは、指導案通りにやるのは上手かもしれない、指導書の計画通りに進めるのはうまいのかもしれない。けれど、Student-Centeredのような、即興や即時反応が大切になった時に、余裕やあり方とか、マインドセットとか、根底の所でまだ豊かでないように思います。

先生が、自分のカリキュラムにオーナーシップを持てているかというところも大切な所。日本の場合は、カリキュラムは学校が作るもので、統一的に行うという意味で取られているので、先生自身が磨いていくというスタンスがない。

教育に力を入れていると言われる国であるほど、先生自身がカリキュラムを磨き上げている傾向があり、しかも、自分のカリキュラムを目の前にいる子供によって、ダイナミックに変えていく。日本の場合は、子どもによってカリキュラムを変えるという発想がないので、そういうところは、マインドセットが弱いと言われても仕方がなように思います。

子どもたちの学習に、オーナーシップを。先生のカリキュラムにオーナーシップを。

8300 / Pixabay

ベンチの対話はやっぱりいいよね。

教室のベンチの実践は、先進的な先生が導入している例があります。桑原先生は、学年や学校で広げようとされているので、敬服です。ぼくもやりたいと画策しています。

ベンチが教育観を可視化しているように思います。「対話を大切にするよ」「君のことを見ているよ」「仲間を大切にするよ」対話を大切にし、否定されない。一方向の教授では、人間的な関係は築けません。

ベンチのある桑原先生の学校で、自分のスタンスを振り返る

先生の役割を変える

先生の役割は、大きく違います。「黒板の前に立って一斉教授する」というスタンスから、「一人ひとりの学習状況を評価する、記録を取る」「評価から、カンファランスを行う」「効果的な指導を行う」にシフトしています。教師が学習させなくても、子どもたちは学習するという前提。教師が「させたい学習」をさせるのではなく、「スタンダードに照らし合わせて子どもたちがしたい学習をする」ので、教師の立ち位置は、「学習させる」から「学習を見る」に転換しています。これは、革命的なものです。

そのためには、身につける力を明確にし、子どもたちが選択できるよに広く学習領域を取り、多様な方法で評価しフィードバックするという基本が大切です。

オランダのイエナプランは、学習領域の設定が明確にあるので、そこが特徴的です。それにしても、学習領域の中で、学び方は子どもたちに任されているところが多分にあるんで、より自立的な学習者に育つことでしょう。「オランダの学習指導要領をこうやって学習していますよ」としっかり説明しているところも素晴らしいです。

日本の場合は、身につける力は明確なのですが、学びのプロセスに選択肢がないので、教師は子どもをプロセスどおりに学ばせるというスタンスから抜け出せません。教師の活動は、指導が中心になってしまい、もっとも大切な、子どもの学習状況を評価しフィードバックを行うということが、リアルタイムでできない。それが日本の教室の風景です。

オランダのイエナプラン校では、異学年で一つの教室を作っているので、友達同士での学び合いも起きる。いっそう、先生は学習状況の把握と効果的なフィードバックに力を入れることできます。すばらしい。

benscherjon / Pixabay

ポートフォリオはやっぱり要

やっぱこれですね。

子どもが大切に持ち帰る。なぜなら、これが自分の足跡だから。成績表を大切に持ち帰るのはほんの一部の子どもだけ。でも、ポートフォリオは自分の学校の物語。こういうものから子どもたちは自信を高められるのだと思います。

MabelAmber / Pixabay

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はまちゃんのイエナプランの学習会の模様です。

イエナプランを学校に吹き込もう!!

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