運動会の表情

 運動会。子どもの真剣な表情には、どうしてこれほどに胸に突き刺さって来るのだろう。
ダンスの指先一つまで気を配っている瞬間のあの表情。あの時彼は、誰のためでもなく、自分の体の表現の究極を目指して踊っているのだろう。かっこよく見られたいという人の目を気にするようなレベルにはいない。自分の可能性を最大限に引き出したいという気持ちが、緩みない頬から伝わって来る。
 六年生のリレーで、全力で走るあの表情。目はすぐ前の走者の背中を捉え、その一歩先に出ようとしている。その時の、走る抜くことしか考えていない目。他人の事なんて微塵もない。ただチームの勝利のために、歯を食いしばり視線は一点を捉えている。
 そんな子どもの表情を見てしまったとき、どうしても心が動いてしまう。大人は自分が子どもだった頃を懐古し、今の子どもに夢を托すのだろう。そんなすばらしい子供達をたくさん見られるのが運動会だ。
 ひとりでも多く、一秒でも長く、そんな表情になれる子どもとかかわっていきたい。

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