この世界の片隅に

大人のための読書記録

アニメ映画がおすすめ

ぼくはこの本の周辺に様々な議論が起きていることを知っているけれど、それでもなお、やっぱり読んだほうがいいと思ったので、メモしておきたい。

アニメを見て、マンガ3冊を読んで、もう一回アニメを見た。増補版の映画は見ていない。マンガは詳細な記述もあっていいけれど、やっぱりぼくはアニメが一番いいと思う。まだ見たことがなくて、時間があるのならば、増補版の映画を見たほうがいいと思う。

おすすめの理由

なぜいいか。

  1. 声優をしているのんさん演じる「すず」が、愛おしくなってくるぐらい、描き方と声の表現がすばらしい。細かな仕草、華美になりすぎずイメージを呼び起こす声の表現、物語の展開によるすずさんの心情の変化、ぐいぐい引き込まれてしまう。
  2. 具体的な情景描写、入念に資料を読み込んで取材して作られているのだと感じる。町並み、生活習慣、当時の人の心境、こちらも表現が誇張されすぎないように考えられているのだと思うが、そのせいでリアルに感じる。
  3. 「死」が名誉なものとも、悲痛で残酷なものとも描かれていない。あちらこちらに転がっている日常。物語の中で、チラホラとよぎる登場人物の死が、涙を誘うような演出もなく、誇示することもなく、さらりと入ってくる。これが戦時中の日常なのかと、振り返って考えてしまう。
  4. 悲しすぎない。最後も美しい未来を描いている。より客観的な視点で戦争を見つめられる。そういった意味では、大人向きであると思う。押しつけ的な思想は薄い。(いろいろな意見はあるものの)
  5. 伏線というか、深い読みが必要な場面が多くあり、読み応えがある。だから、アニメ見たあと、漫画も読めた。華美な表現、誇張された表現が少ない分、読解力が求められる展開が多い。ぼくもわからない部分が多くあり、調べて読んだりしておもしろかった。
  6. 日常の美しさに焦点が置かれていて、戦争を題材にした映画やアニメでは異色? 自分も、日常生活こそ、大切にしたいと考えさせられた。いろいろある中でも、やっぱり家族に優しくなれる。

 

映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』予告編

コメント

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