下書きのまま残されていたので、勿体無いのでアップします。
心理的安全性
「大人のブッククラブ」のテーマ本は
『心理的安全性のつくりかた』でした
本当は僕は『恐れのない組織』を推したのですが、みんな忙しいということで今回はこれになりました。
心理的安全性とは
『恐れのない組織』の著者であるエイミー・C・エドモンドソン(Amy C. Edmondson)は、このように言っています。
「心理的安全性とは、率直に発言したり懸念や疑問やアイデアを話したりすることによる対人関係のリスクを、人々が安心して取れる環境のことである」(『恐れのない組織』村瀬俊朗ほか訳、英治出版、49ページ)
「これ言ったら相手の気を悪くさせるだろうなあ」
「会議の時間が長くなってしまうから、分からないことあるけど質問やめておこう」
「何もわかっていないと思われるの嫌だから、黙っていよう」
こういう類のものです。僕自身もあります。
僕自身の中の心理的安全性の定義の変化
心理的安全性という言葉には、以前から触れていましたが、今回の2冊の本を読むことでだいぶ変わりました。
マズローの欲求段階説から、自分の心理的な安全を実感できていないと、社会的欲求、承認の欲求に進んでいけないというイメージで考えていました。けれど、もちろんそれを含んだ意味ではありますが、人と人とが「率直に」結びつき合うということが大切です。
J. Finkelstein – I created this work using Inkscape., CC 表示-継承 3.0, リンクによる
率直であるとは
つまり、チームでゴールにたどり着くために、建設的な議論はどんどん行って、それが上手く噛み合わないものであっても、相手との関係性をリスクとして考えることなく、積極的に行っていくということ。心理的安全性の言葉の側面には、シビアなイメージも含まれていることに気付かされました。
僕自身は、こういう心理的安全性を元で率直に話せるようになるためには、時間、空間、枠組みのような、環境的な側面がすごく大切だと思っています。その人自身のマインドセットは、環境づくりにその人のマインドセットが現れるということがあるとはいえ、重要度はその次かなあと。
例えば、心理的安全性をリーダーがいくら標榜していたとしても、40人が参加する会議で「率直にものを言ってくれ」と言われても無理だし、10分しかない会議で「率直に」と言われても、思考が口に出てくることで進んでいく(僕のような)人間の場合は、あっという間に時間切れになってしまうことを恐れて、率直発言することはできないと思う。
だから、おそらくこれは、会議などの定型的な場のことを限局的に言っているわけではなく、もっと日常の、廊下ですれ違った時の一言二言の会話とか、朝の挨拶と同時に交わされる言葉とか、日常的な会話の中に織り込まれているもので、しかも、笑顔とか、気遣いとか、そんなものがベースにあるようにも思います。
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