クラス全体で会話することで、構成的な振り返りの習慣をつくる

A Mindset for Learning
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クラス全体で会話することで、構成的な振り返りの習慣をつくる

 

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12章、最終章、読み切りました!!

やっと、読み終わりました。育休前から読み始めて、やっぱり仕事をしながらだと、どんどん優先順位が下がってしまって、結局8月までかかってしまいました。当初の予定では、GWまでに読み終わろうとしていたんですけどね。

でも、Differentiated Instructional Strategiesに引き続き、英語の教育書を2冊読了できたことに、達成感があります。やったー。

僕は、漢字や英単語を覚えるのが苦手で、学校に通っているときは本当に苦労したのですが、今は漢字に困ることはないので、きっと、英語だって使っていれば、そのうち本当にスラスラ読めるようになるかもしれません。しなやかマインドセットで考えると、僕の脳は、今もなお学生時代と同じかそれ以上に、成長しているのだと思います。

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クラス全体、グループ、ペア、個人、そこが問題ではない

この章は、しきりにクラス全体での振り返りの価値を強調していますが、日本の授業スタイルから見ると、問題点はそこにあるわけではないような気がしています。

振り返りのサイズが大切なことは、なんの反論もありません。全体、グループ、ペア、個人、いろいろあって、内省性も、外向性も、収束も拡散も、むすびつきも、モデリングも、その声質はいろいろあると思いますが、やっぱり、振り返りの質を高めることについて、本質はそこにはないです。

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子どもたちは、学習にagencyを持てているかどうかが振り返りの質向上の鍵

Ownershipでもagencyでも、僕には違いがよくわかりませんが、学習主体性、行為主体性を子どもたちが持てているかどうかが、振り返りの質を大きく分けるということは、あたりまえですが、ちゃんと書いておこうともいます。

振り返りは、自分自身の学習方法を見つめ直して、次の自分の(自分たちの)学習に活かすことが根本ですから、学習自体が自分自身のものであると感じていないと、見つめ直したり、改善したりすることにつながらないのは、当然のことです。

リフレクション それは、生きるために学ぶために成長するエンジン

前にも書きましたが、振り返りの本質は、教師が教えたことを習得できているかを確認する方法ではありません。それは、あくまで教師の都合であり、副次的な目的に過ぎない。

振り返りのちからを高めて、自立的な学習者へと育てることが本当の目的です。

だから、学習自体が、子どもたちのものになってないと、結局は教師のために振り返りをしょうという他責的なマインドでしか振り返りに取り組めない。他人の規準で学習をしていては、自立的な学習者にはなれないでしょう。

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この筆者だから言える主張。ワークショップをがっつり実践しているからこそ、言えること

クラス全体でのリフレクションを大切にしようというのは、個別化学習が無支援のまま放置されやすいという課題への、揺り戻しだとも考えられます。

この本も、ライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップが形骸化していることへの批判として書かれている本だと思います。もっと、ちゃんと枠組み、支援、評価 をやらないと、ワークショップは形骸化してしまうよと、訴えています。

それと同じように、振り返りもバラバラとなんの構造化も支援もないままに、やらせてはいけないよ、ということを、マインドセットの筆者は12章で懸命に伝えています。

マインドセットの筆者は、文脈を見れば分かる通り、読み書き以外も、算数や社会も、おそらく、ワークショップで学習を進めています。そのうえで、このクラス全体での振り返りが書かれているので、個人主義、個別化に偏りすぎてもいけないよ、という警鐘をならしているのでしょう。

でも、日本ではこれはあてはまりません。

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日本は、どちらかといえば、過支援、先生中心主義

日本の学習は、学習の個別化はあまりないですし、学習の目標も先生がかなり具体的なものを全体に当てはめてしまうので、子どもたちが目標を作る、子どもたちが内容を決めるという感覚は、あまりありません。先生中心主義なので、振り返りも子どもが学習内容を定着できたかどうかが主眼になってしまい、学習力自体を育てる意味で振り返りは行っていません。

ですので、僕には、12章は日本の先生向けではないと感じてしまいます。

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12 Using Whole-Class Conversations to Build Habits of Constructive Reflection

 

By Connecting with others who have had similar experiences, by hearing their stories, we will be better able to mute the gremlins and get to the positive, powerful work of reflection.

グレムリン。

こちこちマインドセットが普通になっている子は、グレムリンが当たり前なので、そこが当たり前ではなくて、グレムリンをやっつけなければならないんだ!!という気づきがほしいですね。

 

These community reflections are structured very much like the “grand conversations” that many teachers use to discuss literature, or whole-class talks about social studies, science, or math. In our classrooms, in a given week, we may have grand conversations about a read-aloud, a social problem that needs solving, a science inquiry, and a new math concept.

たしかに、この章の振り返りは、かなり構成的ですね。いつも個人に依っている学習だから、この筆者の構成的学習と、私たちが持つ全体主義的な構成的学習では、意味が全く違うのかも知れませんね。

 

Essential Components of Conversations

 

The emphasis should be on student-led discourse; the teacher should take a backseat.

スパイダーウェブを思い出します。

 

In Your Own Classroom

  1. The conversation launches with a question or scenario.
  2. The talk transitions from what happened to a big idea.
  3. The students create a plan for the future.

whole-class reflectionのシナリオ

 

1,Question Formulation Techniqueとつながりますね

2,プロジェクトアドベンチャーなどでも、見たこと聞いたこと(What happened)で振り返りをするとあります。

For reflection to be a true complement to risk and failure, there must be some element of learning as an outcome. There must be some aha moment that can lead us down a different path when we take that risk again.

そもそも、私たちの教室では、リスクを取った結果である価値ある失敗をさせてあげられているのかどうかは、甚だ疑問です。教科書会社の単元計画通り進んでいく授業に、成功も失敗もないですからね。コンビニのマニュアルと同じで、成功も失敗もないのが取り柄ですから。振り返り云々の議論にまで、進んでいないのが現状ではないでしょうか。

 


The heart of a reflective whole-class conversation comes when students make this turn from rehashing to reflecting on what can be learned.

リハッシュからリフレクトへ。真似から内省へ。なるほど

 

Create a Plan for the Future

You’re collectively saying, “All right, let’s give this a try and meet right back here to see if it works.” In this way, your students can turn into researchers and your classroom can become their very own lab.

やっぱり、全体と個のバランスがよい学習なのだとわかります。全体として振り返る価値のあるものを先生が選別している。そして、whole conversationのあと、やっぱり子どもたちは、リサーチャーに戻っていく。

 

Taking Empathy from Theory into Practice: Window into Fifth Grade

As teachers, we know that curriculum demands and time constraints can make it feel tempting to ignore the social issues that are festering just below the surface of your classroom ecosystem. But when issues of kindness, respect, and empathy come to a certain point, we have found that the entire ecosystem of the class is so disturbed that no real learning will be accomplished without addressing the issues first.

 

 

I wonder if we can find examples in the books we read, in movies we watch, or in songs.

ちょっと、僕はこういう投げかけはしないので、違和感を感じました。Ways to Extend the Learning • Read books to find examples of this new idea. にもあるので、つながっているのだと思いますが。

 

Any being, any agent, who can truly say, “Well, it seemed like a good idea at the time!” is standing on the threshold of brilliance.

この言葉を言えるぐらい、agencyを持てていれば、whole-conversasionにも価値が生まれるでしょうね。それは個人だって、ペアだって。僕は、wholeでもpearでも、グループサイズは大切だとは思いますが、それよりも、agencyのある学習ができていればいるほど、振り返りの質は比例的に高まっていくように思います。

 

The challenge, then, is to teach your students that when they are reflecting on their mistakes on their own, they can do so in a way that is just as intentional and enlightening as when you reflect as a whole class.

上にも書いたとおり、agencyのある失敗ができているかどうかです。

 

 

 

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