オランダ・イエナプラン教育専門教員養成研修の記録 ダイジェスト版
「ぼくが見たオランダという国とイエナプラン教育」
これを頂いたので、反応をします。
『オランダやイエナプランはもっとからっとしていて、明るい』
はまちゃんが、お世話になった学校からさようならをする場面。
日本人って普段から傷ついているからだと思う。たくさん傷ついている人は、こういう時にものすごく深い共感の気持ちが働くから、終わりも感動的だったりする。でも、オランダ人にはこの感じが全くない。これって、彼らが日頃から満たされているからだよね、って思う。
この部分にとっても共感しました。
日本の学校は、感情を高めすぎる傾向にあるように思います。
- 卒業なんだから、気合を入れて歌の練習をしよう!
- 運動会は、見ている人を泣かせるぐらいにかっこよくやるんだ!!
- 長縄大会は一致団結!!学年でトップを目指すんだ!!
みたいな。
熱血根性論を煽るようなプロパガンダを掲げて、子どもたちの感情を揺さぶっていきます。僕自身もこの面がかなりある。
けれど、意図的に感情を高めるということは、意図せずに感情が下がってしまったり、もしくは横にぶれたりすることもあるということ。無理に高めた気持ちは、教師が手放した後、マイナスの感情を伴って下がったり、思ってもみない方向へ飛んでいってしまったりしてしまう。
つまり、教師が子どもの感情にテコ入れすればするほど、子供の感情は変動幅の激しいものになってしまう。
「イエナプランはからっとしていて、明るい」
特に子どもを特別に鼓舞するわけでもなく、淡々としている。一方で、物語は子どもの中にしっかりとあり、決して気持ちが緩んでいるわけでも、沈んでしまっているわけでもない。一人一人のナラティブを尊重しているように思います。
はまちゃんとさようならをする日も、子どもたちはすごく普通に接してくれるし、カラッとしていて、一方ではまちゃんは、もっとウェットな別れを少し期待していたという感じの様子が、僕にはすごくイエナプランをよく表しているように思いました。
はまちゃんの思いに共感しています。
コメント