フィンランドのPBLについて、いいところの翻訳と僕の意見

PBL
12019 / Pixabay

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フィンランドでは、教科は過去のものになるのかなあ

教科ではなくトピックやプロジェクトを中心において学んでいく、フィンランドの新しい教育政策の挑戦について書かれている記事を見つけたので、読んでみました。

Could subjects soon be history in Finland?

 

社会科ワークショップと構造は同じだけど、

“Each group is becoming an expert on their subject, which they will present to the class,” he explains. The board game is the culmination of the project, which will run alongside normal classroom teaching.

 どの子も自分が追究しているもののエキスパートになって、プレゼンする。あるグループが作ったボードゲームも成果物になって、教室の授業でも使われる。

 大テーマはカリキュラム上で設計されているか、ホットトピックに応じて先生が出すんだと思います。その大テーマの上で、子どもたちはグループで自分たちのテーマを設定し、デジタルデバイスや先生のカンファランスに応じて学習が展開していく。もちろんこれは、教科でやっているのでなくて、プロジェクト学習でやっているので、押さえなければならない内容とかに縛られずに、もっともホットなトピックが扱えるし、子どもたちも何が正解とか何が学習範囲じゃないとか、縛られる必要がないということですね。
 社会科ワークショップと共通します。ただし、日本の社会科ワークショップは日本でやっている以上、学習指導要領を意識します。あと、こんなにたくさんデジタル機器も使えませんね。

 PBLはこんな点でいい!

“But when it comes to real life, our brain is not sliced into disciplines in that way; we are thinking in a very holistic way. And when you think about the problems in the world – global crises, migration, the economy, the post-truth era – we really haven’t given our children the tools to deal with this inter-cultural world.

 現実の生活になったとき、頭は包括的な方法で考えるこの方法で学習内容をばらばらにされることはない。世界の中の、世界的危機や移民、経済、the post-truth era?の問題について考えるとき、私たち教師は子どもたちに多文化世界を扱っていくための道具を手渡すことができていない。

 一番考えなければならない新しいトピックを率先して扱えることがいいね。無論、先生たちはこういう問題にも精通していなければならないし、さまざまな背景を持つ子どもたちが自由に安全に探究・議論できるように、最新のトピックをフォローしたり、トピックを俯瞰的に見たりして、フラットな立場で考えなければいけませんね。

スマホもいいの?

Teachers are relaxed about mobile phones in the classroom; it is a chance, they say, for children to appreciate their value as a research tool, not just as a means for communicating with their friends.

 

 先生たちは教室でスマホしている生徒たちを見て、リラックスしている。 これは子どもたちにとって、スマホを、友達とコミュニケーションするだけじゃなく、リサーチツールとして価値を感じるチャンスです

スマホの使い方、たしかに日本でも学力上位の学校や私立の学校は、スマホを机に出して気になったらすぐにリサーチしながら学習している姿がある。これは、お勉強のできるこの学校だって、全員が真面目に使っているわけではないだろうけど、学習の仕組みとしてスマホを使うことを前提にしている。うちの学校では?

子どもたちの行動力がすごい

Their 15-year-olds carried out street surveys to garner local opinions about immigration, and they visited a nearby immigration centre to interview asylum seekers. They shared their findings via video-link with a school in Germany, which had carried out a similar project.

 15歳の子どもたちが移民問題について地元の意見を集めるために路上調査を実行し、避難所のseeeker?にインタビューするために近くの移民センターに行った。彼らは同じプロジェクトを行っているドイツの学校とskype?で繋いで、自分たちの意見をシェアした。

すごい、中3。こういう子達と学んだら刺激になりそう。でも、日本の小学校の生活科も、これの基礎をしっかりやれていると思う。けれど、小学校高学年から中学校にかけて、それをきちんと発展させる学習ができていないような気もする。

もちろん、おかしいと感じている先生もいる

“But this is not the case for children who are less able to figure it out for themselves and need more guidance. The gap between the brightest and the less able has already begun widening and I am very afraid that this will only get worse”.

 ”フィンランドのPBLに懐疑的な先生の意見によると” けれど、これは一人で学習を形作れたり助言を必要としたりできないような子どもたちを対象としていない。賢いことそうでないこのギャップはもう開き始めていて、私はこのやり方がうまくいかないんじゃないかと恐れている。

 こういう先生もいます。当たり前ですし、この先生の感覚にも賛成。格差は拓くだろうなあ。それでも、PBLのような選択を取る価値があると判断できるかということだと思います。

先生にとっても良くないことがある

Others worry that it is also adding to teachers’ workloads and is disadvantaging older teachers who may not be as digitally able as their younger counterparts.

 他にも心配なことがあります。先生の仕事量が増えていることや、若い同僚の先生のようにデジタル機器をうまく使えない年配の先生が不利な立場になってことです。

まあ、それは今更って感じもします。デジタル関係や英語、プログラミングなんかは、前々から学校に入ってくるって言われていたのだから、ある程度は心構えはしていてほしいと思うのは自分だけでしょうか。病院に行って、30年前の治療しか知らなかったら、そのお医者さんには見てもらいたくないです。

 

手のひらを返すように教科をなくしているわけではない

“We want to encourage teachers to work in this way and for children to experience it, but we are starting it slowly. There are still subjects being taught and goals to be reached for each subject, but we also want skills to be embedded in that learning,” she explains.

 (PBLを進める偉い人)私たちはPBLで授業をする先生やPBLを体験する子どもたちを応援したい。けれど、PBLはゆっくりと導入している。まだ教えられている教科や各教科の到達目標はある。けれど、私たちはこの学び方にあるスキルを求めている。

エビデンスも確証がないそうなので、ゆっくりやっているそうです。でも、確固たるエビデンスを持たないままでも、思い切って舵を切るフィンランドの勇敢な政策がすごい。

保護者も概ね肯定

Mum Kaisa Kepsu says most parents she knows are positive about the changes to the curriculum. “There has been a wider discussion about the need to ensure children are still learning the basic facts, and I agree with that,” she says. “But raising their motivation and making the world more interesting is also important. I don’t see anything wrong with school being fun”.

 Kaisa Kepsuのお母さんは言う。私の知っている殆どの保護者は、このカリキュラムへの改革に前向きな立場です。まだ基本的なことを学んでいる子どもたちにやらせる必要性については、まだ広く議論されています。そのことには賛成です。けれど、モチベーションを高くすることや世界にもっと興味をもつことは、とても大切ですし、私は学校が楽しいということに全く心配の要素を見つけることができません。

このお母さんの見識の深さはすばらしい。テストとか塾とか入試とか、そういうレベルにいないんですね。僕も、楽しいという価値観にまちがいはないと思っています。真に楽しいという感情は、その子が本能的に欲している何かがひそんでいるのだろうと思います。もしかしたら、それは、大人には分からない何かなのかもしれないです。

What’s unusual about Finnish schools?

  • Teaching is a highly respected, well-paid profession
  • There are no school inspections or teacher evaluations
  • The school system is highly centralised and most schools are publicly funded
  • School days are short and the summer break is 10 weeks
  • Children are assessed by their teachers. The only nationwide exam is for those who continue studying to 18
  • Average school size is 195 pupils; average class size is 19 pupils
  • Success has been attributed to a traditionally high regard for teaching and reading, as well as a small, largely homogenous population
  • Though still high, Finland has been slipping down the Pisa rankings in recent years
  • Like other nations, it faces challenges of financial constraints and growing immigration
 
 

疲れた

疲れました。英語を日本語に翻訳するのって難しいです。
せっかく、英語の勉強をしているので、たまにはこういうブログも書きます。

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