あるある会で、はまちゃんがオランダ研修後のイエナプランワークショップを開いてくれました。
もうこれを見るのが早いです。
すごく表面的に分かりやすいイエナプランの特徴的なポイントだけを挙げると
- 教室が個人・グループ・全体とフレキシブルに動きやすいように設計されている。リビングルームに例えられる
- 3つの異年齢で1クラスが構成されている
- 朝や帰り、集まる時に、サークル対話を用いる
- ワールドオリエンテーションという教科に依らない総合した学習を設定する
- 対話・遊び・学習・催しをサイクルさせ、全人的な教育を行う
このような表面的なシステムを支えるために、20の原則などのイエナプランを支える考え方があり、日本でも部分的に取り入れる学校が出てきています。
僕も弟が住んでいたので、過去2回もオランダに行ったことがありました。イエナプラン抜きにしても、本当に美しい国です。街ごとに情景が違くて、どの街も散歩せずにはいられないほどフォトジェニックです。
アムステルダム
ユトレヒト
ロッテルダム
キンデルダイク
ジョイフルライフな生き方を目指す
ハピネスは瞬間的な幸せ。継続的な幸福感がジョイフルライフ
世界中の人にジョイフルライフを
— トミー (@tommy32wider) 2017年12月23日
オランダの幸せの感じ方って?
はまちゃんが話した幸せの捉え方がとても豊穣な感じがして、共感できました。
- ジョイフル・ライフ…継続的な幸福感、ゆるやかな幸せ
- ハピネス…スポット的な幸福感、その瞬間の幸せ
幸せにガツガツしていないのでしょうか?はまちゃんが出会ってきた人たちは、ユーモアがあり、即興的(インプロ)で、(ビジネス以外の)人とのつながりをすごく大切にしていました。はまちゃんも、それに浸ってこれたことが、すごく財産になったんじゃないかなあ。うらやましいです。
学校がこういうコンセプトの上に成り立っているんでしょう。だから、イエナプランにもある通り、学校生活の中に結構「遊び」が入ってくる。おそらく、純粋な遊び。モアナの映画を見たりとか、スナックタイムがあったりとか。こういうことを楽しみにして学校に来る子もたくさんいるんじゃないかな。余裕のある時間を大切にしているんでしょう。ガツガツではない、ジョイフル・ライフの価値観がすごく好きです。
僕がオランダを訪れたときも、2歳の赤ちゃんに見ず知らずの人がすごく優しかった。電車の乗降にベビーカーを持ってくれたり(旦那がいるのに…)、おばちゃんが話しかけてくれたり、近所の公園で近くの子が一緒に遊んでくれたりもしました。なんか、(外国人に対して)余裕を感じます。日本も、「おもてなし」というビジネス的な接し方から、隣人として迎えるようなインクルーシブな方に動かしていきたいですね。
学校は社会に影響を与えている?
イエナプラン教育
社会科からの影響を受ける、同時に社会に影響を与える
日本の学校は社会に影響を与えるベクトルを備えられているかな?
— トミー (@tommy32wider) 2017年12月23日
学校は社会から影響を受けてカリキュラムや学習環境をバージョンアップしていくと同時に、学校も社会に「これからの社会のモデル」を示すことで社会に影響を与える役割も担っている、ということです。
本当にかっこいいプロ意識。日本の学校はどこか受動的で、社会で活躍できる子どもを育てよう!!という、外部からのニーズに答えようとする。
でも、それだけじゃなくて、学校側から「こういうのはどうですか?」「もっと民主的な方法がありますよ!」「もっと協働的な社会がありますよ!」という提案を、クラスづくりや学習デザインを通して発信できるはずなんです。教室は一つの小さな社会で、その社会は20年先の未来を創造的に作り上げることに貢献するべきものでなくてはならない。そういう本懐を持って仕事しているって、かっこいいなあ。
うちの学校でも、どんな未来を作り上げたくて、そのためにどんな教室をつくったらよいか、みんなで話し合える機会があるといいんだけど。
ヤンセンの自転車モデルが探究をよく表している!
- Prinkkelen 刺激する
- Leervragen 問いを集める
- Wie gaat wat doen? 誰が何をしようとしている?
- verslagrijpheid 発表を熟成させる
- Presentaties 発表する
- vastleggen 保管する capture
「学習経験」というハンドルで自転車を操作するというのが、探究的な学習をよく表しているように思います。
発表を熟成させるというのは、簡単に言えば、探究するという意味なのでしょうが、この言葉を単純に考えると、発表をゴールに置いているようですね。
発表をゴールに起きすぎる弊害もあるでしょうが、子どもたちの実際を見ると、やっぱり発表は子どもたちにとって大きなゴールになる。社会を変える的な壮大な目標では、なかなか子どもたちは動きません。発表をしっかりゴールに据えているのかもしれません。
vastleggenの英訳がcaptureだったのですが、ポートフォリオと考えるのがスマートだと思います。はまちゃんがポートフォリオをやめた学校の話をしてくれたのが印象的でしたが、僕はポートフォリオの力を信じています。Differentiated Classroomを目指すのであれば、ポートフォリオは要になるはずです。
問いを集める
教材のオーセンティシティ、本物性
「ライオン蟻に聞いてごらん」
グループリーダー(教師)の本物性
カリキュラムとして何を本物ととらえるか。読書の窓、感想文は、オーセンティックな活動と言えるかな?
— トミー (@tommy32wider) 2017年12月23日
計画
全体でマインドマップで問いを整理する
assignする
どの役割を担うか
中核目標が出なければ先生が出す
子どもの中からと国の基準からをマッピングを通して統合する
#イエナプラン
— トミー (@tommy32wider) 2017年12月23日
発表
目的から発表方法を決める
クリエイティビティ
マルチプルインテリジェンスによって発表スタイルを選ぶ
#イエナプラン
— トミー (@tommy32wider) 2017年12月23日
記録保管
ポートフォリオ
ポートフォリオをやめた学校がある。理由は対話して話を聞いているからアセスメントできている。代わりにクラスのドキュメンテーションを作っている
僕はポートフォリオを作った方がいいと思う
インディビジュアルを大切にしたいから
— トミー (@tommy32wider) 2017年12月23日
学習経験
振り返る
目標を満たしているか、個人用のファイル、クライテリア、進捗シート
何を学んだ?
どうやって学んだ?
友達とできた?
— トミー (@tommy32wider) 2017年12月23日
イエナプランをもっと学校へ
フレネの自由作文
書いたものを発表
一番面白かったものに投票
ベストを壁に張り出す
一人一票、大人も子供も
でも、子どもは目隠しして、教師が決めている
暖かさのある配慮
国語の文法でも子どものテキストを使う
メンターテキストへ#イエナプラン
— トミー (@tommy32wider) 2017年12月23日
モダン・イエナプランの話がありました。フレネの即興性や自由、そしてイエナプランのシステムを融合していくというもの。(イエナは結構枠組みがしっかりしている)
良いものはどんどん取り入れていって、ハイブリッドなものを作っていくことに大賛成です。日本の教室にもイエナプランを取り入れて、もっとよい教室をつくっていけばいいんじゃないでしょうか。
日本の指導要領とイエナプランを比較した場合、差が歴然と現れるのは、「企画力」についての言及だそうです。そもそも、指導要領は内容が固定的で、Differentiated Classroomの要素はほぼないですからね。日本も子どもたちが学習に責任をもって企画していく学習をしていけば、すごい成果が出るように思います。日本の子どもは、結構こだわると思いますから。
ワールドオリエンテーションでいう企画力が指導要領にはない
学習は子どものが主人公であるという認識がない。
そもそも、Diffarentiated は特別支援特有の考え方というとらえ。
指導要領を越えていかないと!#イエナプラン
— トミー (@tommy32wider) 2017年12月23日
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コメント
[…] イエナプランを学校に吹き込もう!! […]
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