ワンダーの最後をベッドで読み聞かせしている時、ふと横を見ると…
教育現場に音声入力を
再びうちの子に、インタビューを取って、本紹介を作りました。これぐらいなら、20分ぐらいでインタビューは終了です。もちろん、自分で書いたらこうは行きませんが、音声入力なら、もっと簡単に原稿化できるかもしれませんね。教育現場に音声入力を取り入れて欲しい。
あおしゃんの本紹介 「ワンダー」
オーガストは、5年生。6年生に進級する前の最後に、5年生で一番頑張った人が表彰される会があるんだけど、その会の最後にオーガストの名前が出て、私は嬉しかったです。
オーガストには顔に障害があります。印象に残っている場面は、オーガストがクラスのみんなに新しく入ってきた時に笑われて、悲しそうなときの場面です。そこで、オーガストがみんなに笑われていて、悲しく思いました。オーガストを助けてあげたいと思いました。クラスのみんなのことを怒りたいと思いました。
最初はみんなに笑われたりばかにされたりして、かわいそうだと思ったけれど、最後の表彰の時にオーガストが嬉しそうだったから、私も同じように嬉しかったです。オーガストは、障害に負けないでがんばったから、賞をもらって、うれしかったです。わたしはそれで、心のなかで感動しました。
もし私がオーガストだったら黙ってしまいます。心のなかで怒ります。オーガストは、だんだん友達と仲良くなって、友達が一杯になりました。だから、オーガストは強い子だと思います。どんなに笑われても絶対に負けない子だと思います。
ワンダーを読んでよかったです。もし自分が障害を持っている人間だったら、どうなるかを考えてみたくなる本です。続編も読みたくなります。
ダイバーシティの未来が近づいている(親の本紹介)
日本でこういう本が出版されたことに、僕は本当に時代が変わったと思いました。今までは、障害のある子が主人公ならば、その子が自分の障害を葛藤しながら受け入れて、前向きに生きていくようなお話が定番だったでしょう。
けれど、この本は、オーガストの葛藤よりも、周りの友達や家族の葛藤場面のほうが多く描かれています。それだけで、日本ではタブー扱いされていたのではないでしょうか。しかも、親友たちはオーガストを友達として受け入れるところからスタートするのです。よくある話なら、喧嘩をして、仲が深まって、障害を超えて友だちになるというパターンです。けれど、この話は、親友の何人かは、オーガストのことを本当に大切にしてくれる。けれど、大切にするがあまり、すれ違ったり葛藤したりし始めるのです。よくある、まじめ本ではありません。
オーガストは最後、アメリカ青春映画に良くある感じのヒーローになります。全校生徒の前で、オーガストはスタンディングオベーションを受ける。それぐらいヒーローになるんです。慎ましやかに生きるのではない。僕はそういうアメリカ的なところも、日本にはなかったタイプの障害を扱った本としては、画期的だと思います。
障害も、身体多様性の一つと考えられる可能性のある本かもしれません。五体満足が標準ではない。メガネを掛けている人を障害とは言わないように、テクノロジーの進歩によって、障害という言葉が死語になり、ダイバーシティに取って代わる日も近づいているように思います。そんな未来を感じさせてくれる本が、ワンダーなのではないでしょうか。
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