tupera tuperaさんの「あかちゃん」で分かった共感性

子どものための読書記録
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tupera tuperaさんの絵本にお世話になっています

長女の頃から、tuperatuperaさんの絵本にはお世話になっています。

「やさいさん」「くだものさん」は長女がまだ赤ちゃんの頃からお世話になっていて、全く泣き止まずにぐずっていた夜、最後の手段でこの本を読んでみたら、ピタッと泣き止んだという思い出があります。

読み慣れた絵本は、次を予測できるので、きっと落ち着くのではないかと思います。次が予測できないことばかりですからね、とくに赤ちゃんにとっては。

そして、「しろくまのパンツ」にも驚きました。まさか本にパンツを履かせるというテクニックがあるとは。革命的な発想でした。

やさいさん (PETIT POOKA)

くだものさん (PETIT POOKA)

しろくまのパンツ

テレビにもお世話になっています

長女の何かを作りたい欲求はこの番組が影響していると思います。工作の番組で、昔で言う「わくわくさん」的な番組。シナプーたちが作ってくる作品に毎回驚かされます。

ノージーのひらめき工房

不定期ですが、これも面白いです。哲学対話を子ども番組にしたもの。「どうして、お母さんは電話の声が違うの?」とか「どうして、うんこって言うとわらっちゃうの?」とか、そういう子どもならではの問を真剣に追究していきます。ガッツ石松さんがいい感じです。

Q~こどものための哲学 [ 小学3~4年] | NHK for School

 

ドトールの福袋もtupera tuperaさんデザインでした。もう、見ただけで、tupera tuperaさんのデザインだとわかります。

新春限定セット 初荷 2018 | ドトールコーヒーショップ

 

 

「赤ちゃん」を買ってみました。

横須賀美術館でのこの絵本の制作ドキュメントが忘れられなくて、買いました。絵本の中身だけでなく、絵本自体のデザインからも0からスタートしてやっているそうです。やっぱり、tupera tuperaさんらしく、絵本の形は画期的な円型。ページに厚みがあって丈夫です。tupera tuperaさんの絵本にはおもしろい形をした絵本が多いです。そういうところからも、ファンになっています。

あかちゃん

tupera tuperaさんの絵本づくり 横須賀美術館の空と海の青

「赤ちゃん」を読んでみると?

「赤ちゃん」を読んでみると、うちの赤ちゃん(4ヶ月)がおもしろい反応を示すことが分かりました。最初はたまたまだと思ったんですが、毎回そうなので、これはこの本を読んだときの反応なのだと分かりました。

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毎回、泣いちゃう

必ず泣いちゃうんです。「もこもこもこ」や「もけらもけら」では泣かないのに。

おそらく、顔に反応しているのだと思います。ニコニコしている顔だと、それほど感情が高ぶらないのですが、口が真一文字になっている顔や、ぐずっている顔、泣いている顔を見ると、自分のことのように泣き出してしまう。シンクロしているのだと思います。

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子どもの高い共感性

子どもは共感性が恐ろしく高いという話を聞いたことがあります。友達が木に登っているのを見て、自分は登っていないのに「ボクも木に登ったよ!」と平然と話してしまうようなシチュエーションって、子育てにはよくある感じですが、これって、幼い子どもは本当に木に登っている感覚になってしまっていることが考えられます。

子どもは、見ている対象に自分を投影しやすい。木に登っている友達になりきってしまうんです。そして、自分も木に登ったような追体験をしてしまう。だから、特に言葉が未習得な幼い子どもにとっては、自分も木に登っているかのような感動体験をして、「木に登った」と言ってしまう。そういうことはよくあるそうです。

たしかに、長女も映画とかアニメにのめり込みすぎて、楽しそうなときはいいのですが、主人公がピンチになるシーンだと、顔を覆ったり、時には泣いたりしていました。これって、高い共感性がそうさせていたのだと思います。

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共感性を学習に応用する

先生が楽しいと自分も楽しい。みんなが楽しいと、自分も楽しい。教室の中で、学習や活動を楽しむ姿が広がってくると、最初は気乗りしなかった子どもや苦手意識のある子どもでも、なんか楽しくなってきちゃうっていうこともあります。誰かが楽しむ姿が、40人集まる子どもたちに火を着けることができます。

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「楽しい」に火をつける先生のモデル

その最初の一人は誰か?そう、もちろん先生です。先生が学習や活動が楽しいんだということを身をもって示す。そして、それに共感した何人かの子どもたちの楽しいを上手に他の友だちにシェアできる環境で、「楽しい」はさらに広がっていきます。楽しいという感情がシンクロしていって、共感しあい、教室中が「楽しい」に包まれていきます。

好きなことって、なんだって友達と共有したいものです。テレビゲームが好きな子は、テレビゲーム自体が好きなのと同時に、テレビゲームについて友達と話すことが好きなのです。これを読書だったり作文だったりに置き換えられれば、教室にあっという間に楽しさが広がっていきます。

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共感性は諸刃の剣

逆に、先生があまり楽しんでなかったり、先生が「やらされ的」に対応してしまっていると、子どもも楽しめず、やらされ的に動いてしまいます。このへんは、自分の授業がしっかり腑に落ちているのか、と言われるものです。「教科書にあるからやっているレベル」だと、簡単に子どもたちは同じようなスタンスになります。共感性は諸刃の剣とも言えます。

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「あかちゃん」はこれから

というわけで、共感性があまりにも高い赤ちゃんは、ちょっと置いておいて、上にいくつか挙げた本を読んであげようと思っています。もう絵本に前のめりになって興味を示していますからね。

これだけ「あかちゃん」に感情が動くのですから、きっとお気に入りになると思います。

 

 

 

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