グスコーブドリの伝記
なつかしいですね。
自分が初任校で若かりし頃、宮沢賢治の研究授業を提案した時に、僕はこの本に出会って衝撃を受けたのを覚えています。
一読していただければ分かるのですが、この本の主人公ブドリは、宮沢賢治の人生と理想そのものなのです。
- 賢治の妹、トシの死
- 冷夏や疫病との戦い
- 資本家と労働者
- 自己犠牲的な生き方
6年生を持ったら、僕は必ずこのグスコーブドリの伝記を紹介します。子どもたちも、自分のこれまでの歩みや理想的な生き方みたいなものを、物語に乗せて文章で描く子もいます。別に賢治でなくてもよいのですが、自分の生き方や考えを、お話の中に投影するということはどういうことか、というのを学ぶのはおもしろいです。
映画「グスコーブドリの伝記」を見ました
映画「グスコーブドリの伝記」こんな話だったかなあ。いろいろな賢治の話を混ぜて作られているんだと思う。最後の噴火の場面は、僕の印象では原作を読んだときのほうが心が動いたなあ。これはこれで、悪くは無いと思うけど。小田和正は、どうなんだろう。
— トミー (@tommy32wider) February 27, 2018
やっぱりレビュー読んだら、原作と違かった。クーボー博士、ペンネンネネム、グスコーブドリのやり取りが、原作ではけたたましく行われるのに、映画ではそれがない。グスコーブドリは、未来に現れる優秀な若者に託して、一人火山を爆発させる。そして、犠牲になったかどうかは、敢えて書いていなかった
— トミー (@tommy32wider) February 27, 2018
絵が綺麗で、ますむらひろしの猫のキャラクターをもとにストーリーが作られています。
でも、いろいろ余計な手を加えられていたり、いい所のストーリーが簡略化されていたりと、僕としては正直、あまりおすすめできない印象でした。
グスコーブドリの伝記は、やっぱり普通に本で楽しむのが一番なように思います。
ちなみに、ますむらひろしさんの宮沢賢治のマンガはおすすめです。読むことが得意でない子も、宮沢賢治のお話の魅力に触れることができるので、教室においておくと良い1冊だと思います。僕も持っています。
宮沢賢治の手帳のレプリカもおすすめ
これはとてもリアルに作られています。ペンフォルダーの部分に紙が丸めて入れられているのも、本物の手帳のままです。
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