菊池先生の「ことばのシャワー」の奇跡 菊池省三 関原美和子 ブッククラブ

大人のための読書記録
ことばの力を信じて突き詰めていった実践である
思考のツールであるし、教室の空気を作るツールでもある言葉を
子どもたちがしっかりと自分のために使えるようになるために
教師はどのようなスタンスで子どもたちと向き合って言ったら良いかを
実践という目に見えやすいものだけを通して
語っている本である。
言葉をたくさん使ってはいるが
それが湯水のように排水口に流れてしまっている現状は否めない
それを額縁に入れるように貴重な一滴を残しておくためにはどうしたらよいかのヒントを貰った
それが言葉集めだろう
思考言語、感情言語、そうではなくて、言語があるから思考ができる、言語があるから感情を生み出せるといっても過言ではない
言語を伴わない感情は人間らしいコミュニティを形成する上で良い働きをしないだろう
もちろん言語が当てはまらない感情を認めていくが
それに名前をつけてあげるのが教師であり、仲間(ぴあ)であろう
ロジャーズに還っていく
そして、その貴重な一滴を実際に使ってみるとどんな気持ちになれるのかを
試す場がしっかりと担保されている
額縁に飾ってある言葉を使わないのであれば、ホコリが被り、風景の一分となるだろう。意味が無い
それを使ってみる場が、「ほめことばのシャワー」であり、「成長ノート」である
これが逆になると、子どもたちはおそらく言葉に詰まる
もちろん、いつかは必ず当てはまる言葉が見つからない時期が来るであろうが
言葉を蓄えて将来を夢見ながら行えるのと
まったく暗中模索で言葉を見つけられないのでは
実践の質が大きく異なってくるはずだ

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